11歳の雄猫さんが、体重の減少と、時々便に血が混ざるとのことで受診
身体検査で、腹腔内に腫瘤触知
レントゲン、超音波検査で大腸腫瘍を疑う



手術で下行結腸腫瘤切除 リンパ節郭清実施

組織検査で高グレードリンパ腫
猫の消化管腫瘍で、リンパ腫は代表的な腫瘍です。
ただし小腸での発症が多く、大腸での発症は比較的少ないです。
大腸のリンパ腫は、他の部位のリンパ腫に比べて術後の生存期間は長いという報告があります。
今回、腫瘍自体は手術によって切除辺縁、リンパ節には腫瘍細胞認めなかったので、完全切除と考えられますが、一部漿膜面に自壊があったため、化学療法も併用しました。
化学療法は飼い主様の希望で、中断となり経過観察となりました。
高齢の仔は、些細な症状でも大きな問題を抱えていることがあります。
特に体重減少は、毎日見ている飼い主様は逆に気付かないことが多いです。
日ごろからの定期健診で、些細な変化を見逃さないことが大切です。
