実は間違えやすい!犬の咳と嘔吐の違い

犬が吐きそう…これって咳?嘔吐?初めての飼い主でもわかる見分け方と緊急度チェックリスト

「カッ!カッ!」と苦しそうに声を上げたり、体を震わせたりしている愛犬。

初めて犬を飼う方にとって、その姿は非常にショッキングで、「喉に何かつまったの?」「それともお腹を壊して吐きたいの?」とパニックになってしまうのは無理もありません。

実は, 犬の「咳」と「嘔吐」は、見た目が非常に似ていることがあります。しかし、その原因が「呼吸器」にあるのか「消化器」にあるのかで、治療方針や緊急度は全く異なります。

診察室で一番助かるのは、ご自宅での様子を撮影した30秒〜1分程度の「動画」です。特に今回解説する「喀痰行動(むにゃむにゃする動き)」は、動画があれば正確な診断に直結します。

1. 犬の「咳」と「嘔吐」はどう違う?決定的な見分け方

嘔吐(および吐出)の特徴

  • 体の動き: お腹(脇腹)が大きく波打つように収縮します。ポンプのように全身で「グーッ、グーッ」と押し出す力強い動きです。
  • 前兆: 大量のよだれ、ソワソワして床を嗅ぎ回る、何度も生唾を飲む動作。

咳(せき)の特徴

  • 体の動き: お腹の激しい収縮はなく、首を前に長く伸ばす姿勢をとります。
  • 音の響き: 「カッカッ!」という乾いた音や、「ガーガー」という音。

2. 【要注意】嘔吐と間違われやすい「喀痰(かくたん)行動」

「吐いた」と思っても、実は喉や気管の分泌物(痰)を吐き出そうとしているだけのことがあります。これを喀痰(かくたん)行動と呼びます。

喀痰行動のサイン:口を「むにゃむにゃ」させる

  • 咳の最後に「カッ!」と喉に詰まったものを出す仕草をします。
  • その後、口をむにゃむにゃさせたり、ペチャペチャと何かを飲み込むような動作(再嚥下)をすることが多いです。
  • 結果として何も出てこないか、白い泡のような粘液が少しだけ出ます。
  • これは嘔吐ではなく、呼吸器疾患のサインであることがほとんどです。

比較 嘔吐 咳・喀痰行動
主な原因 胃腸・中毒・誤飲 気管・肺・心臓
お腹の動き 激しく波打つ(ポンプ) 咳に伴う反動のみ
後の動作 スッキリするか、また食べる むにゃむにゃして飲み込む
出たモノ フード・黄色い液 白い泡・透明な粘液

3. その症状、放置しないで!隠れている可能性のある病気

🚨 今すぐ受診すべき5つのサイン

  • チアノーゼ: 舌や歯茎が紫・白っぽい
  • 連続した嘔吐: 短時間に何度も繰り返す
  • 呼吸がおかしい: 口を開けてハァハァしている
  • 反応が薄い: ぐったりして立てない
  • 誤飲の疑い: 異物を飲み込んだ可能性がある

4. 獣医師からのお願い:受診前に準備すべきこと

① 動画撮影は「少し長め」に(30秒〜1分)

「カッ!」の瞬間だけでなく、その後の「むにゃむにゃ」している口元や飲み込む仕草まで記録してください。これにより、原因がどこにあるかの特定が早まります。

② 吐いたモノは「できる限り現物を持参」

「何が出てきたか」は非常に重要な情報です。写真だけでなく、可能な限り実物をビニール袋などに入れてお持ちください。白い泡なのか、未消化物なのかを直接確認することで、原因が胃なのか肺なのかを絞り込めます。

まとめ:少しでも不安なら、プロに相談を

「カッ!」とした後にむにゃむにゃ飲み込むような仕草が見られたら、それは呼吸器のSOSかもしれません。小さな違和感が、愛犬の健康を守る重要な鍵になります。

ブリス寒川動物病院

「こんなことで電話していいのかな?」と迷う必要はありません。愛犬の様子に違和感を感じたら、まずは一度ご連絡ください。

今すぐ電話で相談する 0467-38-7125 ネット予約はこちら 外部予約サイトへ移動します

TEL0467-38-7125 LINELINEで相談 ご予約